2011年07月14日

「不妊治療、やめました」のその後

拙著『不妊治療、やめました』が出てひと月半。
内容のせいか、今までの他の作品よりも、メールや手紙、掲示板などで感想や体験談をお寄せくださるかたが多いです。
本当にありがたいです。
そして改めて、ああ、私だけじゃないんだよね、としみじみ。
驚いたのは、あの漫画はもうずいぶん前のことを描いたものなので、さすがに今はもう少し状況はよくなっているだろう、昔はこんなだったんですか?と同情されるんだろう、と思っていたのに、なんと今もあまり様子は変わってはいないみたいで…。
まだまだみなさん辛い思いされてるんですね…。

不妊治療をやめてしまった人、今治療の真っ最中の人、続けようかどうしようか迷ってる人、最初から治療するつもりのなかった人、これから子どもを作ろうと思っている人、子どもはいらない人、何の問題もなく子どもを授かった人、大変な不妊治療の末に子どもを授かった人、男性のかた、医療側の人、いろんな立場の方に読んでいただきました。
本当にありがとうございます。

それぞれ、置かれてる立場や状況、家族や仕事や自身の状態、いろんな条件で、思いも選択も変わってくるはず。
何が正しくて何が間違ってるなんてないんですよね。
答はそれぞれの中にあり、みんながみんな自分の人生を大切に抱えていければ、それが正解なんだと思います。


不妊専門クリニックの老舗、某有名医院の院長さんからもお手紙をいただきました。
「治療を通じて、痛みを理解しない医者や患者の気持ちを考えない医者からの暴言などに辛い思いをされたことに、同じ医師として謝りたい」といった内容でした。
率直に、とても嬉しい手紙でした。
あの頃、言いたくても医師達に向かって何も言えなかったけれど、今になってやっと言うことができきたという安堵感。
そして、今も言えずにいる人たちの代弁者になれたのだとしたら。
遅すぎたってことはないでしょう。

こんなお医者様にあの頃巡りあえていたら、どれだけ救われたことだろう、と…。
結局やっぱり子どもはできなかったかもしれない。
でも、もっと治療に前向きに、冷静に、向き合えていたような気がします。
子どもを産める性でありながら、産むことができない。
その気持ちを医師の方たちが理解しようとしてくれるだけで(理解できなくても)、患者は救われるものなんです。

ただですね…
「まだ諦めないでほしい」とも書いてありまして、ええええっ。
すみません、本当にありがたいんですが、いくらなんでももう有り得ない年齢でして。
今から妊娠出産したら、世界ビックリ人間の域に入ってしまうかと…

ん〜、それはそれで楽しい人生か?(いやいやいや)
kayo-pekori1.jpg
posted by かよ at 22:26| Comment(12) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
はじめまして。
不妊治療経験を書いた本(といっても子育て本よりずっと少ない)は読んだことがありますが、「その後のこと」を書いたものというのは日本ではほとんどありませんね。そこが未知の世界であって、知りたいひとは決して少なくないというのに。

治療中は心もからだも傷つくことが多いですが
「出産に比べれば・・・」とか
「出産のほうがもっとキツイのよ」なんて
言われたものです。

不妊治療の苦しさと出産を比べるのは
ナンセンスだと言いたくても言えなかったあの頃でした。

かよさんより少し年上、50代のわたしです。
「子供がいなくても幸せ」
「子供がいないからこそできることがある」
そんなフレーズをつぶやいていた40代でしたが、
「子供がいなくても」「子供がいないからこそ」をつけなくても大丈夫。心の切替えコントロールもまぁまぁ上手になってきたような気がします。

長いコメントになり、
すみませんでした。
またのぞかせていただきますね。




Posted by cfernonnon at 2011年07月21日 10:11
cfernonnonさま!

とても嬉しいコメント、本当にありがとうございます!
cfernonnonさんも、いろいろツライ思いをされたんですね。
悪気があって言ってるんじゃないのかもしれませんが、人の言葉っていちいち心に突き刺さるんですよね。
でも言い返せない。
私はこの漫画を描くことで、やっとあの頃の気持ちを言うことができたのかもしれません。

心の切替えコントロール、上手になってきましたか。
私もそこそこ上手くなってきましたが、でも今でも時々失敗します(笑)
人間、いくつになってもなかなか達観できないものだなぁって。

本当にありがとうございました。
また時々覗いてくださると嬉しいです。
これからもよろしくお願いいたします!
Posted by かよ at 2011年07月22日 23:49
本、書いて下さってありがとうございました。
男性側の思い、女性側の思い、双方の気持ちを自分達と重ねました。
あきらめたり、もう一度頑張ってみようと思ったり。
自分を責めたり、相手のせいにしたり。
二人目ができなと悩んでいる友達には「一人いるだけでもいいだろー」なんて思ったり。
振り返ってみれば「治療」に振り回され、周りと比較している生活だったな〜と思います。
そして今は「夫婦で心身ともに健康でいよう」と思います。元気があれば何でもできる!
あれ?!誰かの言葉か・・
堀田ご夫妻、これからも応援してます。
Posted by ごま at 2011年09月04日 00:32
ごまさま!

こんにちは!
メッセージ、ありがとうございます。
とても嬉しいです。
こちらこそ、読んでくださって本当にありがとうございます!

今思い出してみても、混沌としてるんですよね。
日々いろんな思いが渦巻いていたような。
人をうらやんだり、自分を責めたり、夫を恨んだり、希望を持ったり、落ち込んだり。
前向きになった翌日には、諦めようかと思ったり。
行ったり来たり、グルグル同じ場所を巡ってたような気がしてます。
でも、それが私の人生だったんだな、と(いや、まだ終わってませんけど 笑)
いろいろあったけど、概してそう悪い人生ではなかったんじゃないかって。
自分の人生、自分で納得できればそれでいいんですよね。

「元気があればなんでもできる!」
お互い、元気に、これからもいきましょう。
本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。

Posted by かよ at 2011年09月06日 17:07
初めまして。
友人が不妊で悩む私に貸してくれたのが
堀田夫妻の「不妊治療やめました」でした。
読んでいて涙が止まりませんでした。
本の中でKO大学病院でのエピソードが
実は私が先月まで通っていた地元の大学病院
そっくりで・・・地方は都会より10年も
遅れているんだって悲しくなりました。
治療辞めようかと悩みましたが、また違う
病院で再開しました。
その病院の医師には大学病院であったことを
全て話しました。
頑張ってやっても子供はできないかもしれません。
でも、あの時諦めなくて良かったって思えるよう
頑張りたいです。
あの本を描いて下さいまして、 本当にありがとうございました。
Posted by はな・あぐママ at 2012年02月09日 00:36
こんばんは。 はじめまして。

私は、「不妊治療やめました」を、約2年ほど前、長男を妊娠しているときに初めて読みました。そして、先月、二人目を流産し、どうしても「不妊治療やめました」を読みたくなって、再度手に取りました。

初めて読んだときも、二度目に読んだときも、涙がとまりませんでしたが、やはり、流産後に読むと、また違った見方ができたように思います。

堀田さんが書かれてあるように、赤ちゃんがお腹にいたことをずっと忘れないでいたいと思っています。流産してしまった子のことを思うと、今もまだ泣けてしまい、前向きになれていないのが正直なところですが、少しずつ、自分の中で気持ちの整理ができていくと良いなと思っています。

流産したと分かったとき・流産の手術を受けるために手術台にのぼるとき・手術後のベッドの上…いろんな場面で「不妊治療やめました」の一こまが頭をよぎり、私を支えてくれていたように思います。

堀田さん、本当にありがとうございます。
お二人の末永い幸せをお祈りしております。
長文、失礼いたしました。
Posted by クリスマス at 2014年01月13日 23:48
はな・あぐママ さま!
コメントありがとうございました!
書き込んでいただいたことに気付かなくて、すっかり返事が遅れてしまいました。大変失礼いたしました。すみません。

この漫画を描いてから、不妊治療をしている方たちからメールやお手紙をたくさんいただきましたが、「今も同じです」「ウチの病院もそっくりです」といった声が多くてびっくりしました。それは田舎も都会も問わず、でした。まだまだ辛い思いをされてる患者さんが多いんだろうなと思うと、私もあの頃のことを思い出して悲しくなります…。
はな・あぐママ さんが、その後いかがお過ごしかはわかりませんが、どうか楽しく毎日を過ごしていらっしゃいますように。心からお祈りしております。

Posted by かよ at 2014年02月01日 14:59
クリスマスさま! 書き込みありがとうございます。返信遅れてすみませんでした。

流産、お辛かったですね。少し気持ちは落ち着かれたでしょうか。
なかなか気持ちの整理はできないものですよね。
でも無理して整理つけようとしなくても、時間が経てばいつかは楽になっていくものですから。それまで、思い出したり、噛み締めたりしながら、ゆっくりゆっくりお過ごしください。それもきっと、いつかクリスマスさんがもっと歳を取られ、ご自身の人生を振り返った時に、宝物のように思い出せるんだと思います。
なによりお体にはくれぐれもお気をつけくださいね。
クリスマスさんとご家族のみなさんのお幸せを心からお祈りしております。
Posted by かよ at 2014年02月01日 16:48
はじめまして。一年前に治療をやめ夫婦二人で、山登りをはじめました。二年前にに堀田ご夫妻の本を読ませていただきまして最後の一年はたくさん励ましていただきました。主人も郷里が北海道で私が群馬県です。何か嬉しくもありました。治療を辞めた直後は重荷を下ろせたような解放感がありましたが、月日が経つにつれ言葉で伝えることがなかなかできない心が辛く重くなることが増えてきました。二人で治療もこれからのこともたくさん話し合って決めたのになぜか明るく元気になれず人と比べている自分でした。そんなときに二人で山登りをはじめました。今年は北穂高岳へ登頂しました。二人で助け合いながら感動を共有しながらなんとか登頂できた時には涙をとまりませんでした。進みながら、落ち込みながら、立ち止まりながらこれからも生きていくのだろうと思います。でも隣にはいつも主人がいてくれてるのだなあと、きっと自然に人と比べない生き方を二人で作りあげていけるだろと教えてもらいました。
これからもお二人のご活躍を応援しています。そして
新刊楽しみにしています。































































Posted by おひさま at 2014年09月16日 13:53
おひさま さま!
書き込みありがとうございます!すっかり返事が遅くなってしまいすみませんでした。
うわー、ご主人様が北海道で、おひさまさんが群馬のご出身なんですか!偶然ですね。私もなんだか嬉しいです。きっと、北海道&群馬の夫婦は相性がいいんでしょう(ということにしましょう!)。

治療中はもちろん、治療を終えた後も、いろいろ迷ったり、発作のように辛くなったりもするんですよね。私もそうでした。おひさまさんは、ご夫婦で山に登るよろこびを見つけられてよかったですね。子供がいることでできる夫婦関係もありますが、子供が持てなかったことでこそ出来上がる夫婦関係もある。どちらがいいとは言えないと思います。これからお二人で、お二人だからこその歓びと幸せを育んでいってください。陰ながら私も応援しております。
漫画を読んでくださって、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします!
Posted by かよ at 2014年10月06日 00:51
本読みました。 
面白くて共感出来る事一杯で一気に読みました。
そこで不躾かもですが作中に出てくる漢方の先生の情報を教えて欲しいのですが
どえでしょうか?
今まで多数の漢方薬局や漢方医師に見て貰いましたが、作中の先生ほど的確な方は居ませんでした。
宜しければ教えて頂けませんか?
Posted by 田口 at 2018年12月02日 10:56
田口さま!
書き込みありがとうございました!

漢方の先生の情報ですが、こちらはあまり人が訪れないHPではありますが、念の為、ここに書き込むのは控えたいと思います。
申し訳ないのですが、当HPトップページのメールフォーム(contact)からメールをお送りいただけますか?
メールにて返信させていただきます。
お手数おかけしますが、よろしくお願いします。
Posted by かよ at 2018年12月05日 15:12
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