2010年02月14日

本多さんのミソ

気がつけばもう2月も半ばとなっております。
いやはや。
今年になってたった3回ブログを更新しただけで、読者の方から、
「かよさん、すごいすごい!」
って褒められちゃった私もどうかと思うけど、
その後すぐに更新が滞ってる私ってマジでどうかと思います。
(せっかく褒めてくださったのに、ごめんなさい。頑張ります)
ああ、もう。
人格かえたい。


閑話休題。
昨日、荷物が届きました。
ゆうパックのお兄さんが、なんだか微妙〜な顔で手渡ししてくれたのは、ずっしりと重い小さなレジ袋でした。
レジ袋の口を縛っただけのものに、伝票が貼り付けてあったんですが、差出人を見ると本多勝一さん。
品名は、ミソ。
「わーい、本多さんの味噌だー!」

もう15年ほど前、『週刊金曜日』という雑誌で本多さんの子供の頃の話を描かせていただいてたんですが(「本多勝一はこんなものを食べてきた」)、その取材で本多さんと一緒に信州伊那谷のご実家に伺いました。
その時に手みやげに、本多さん手作りの味噌をいただいたんですが、これが信じられないほど美味しかったんです。
これが味噌なら、今まで食べてたのは何? というくらい。
市販の味噌とはまったくの別物でした。
味はもちろんですが香りが実に素晴らしくて、芳醇とはこういうものか、と。
ひとくち口に入れると、豊かな香りと何とも言えない複雑なうまみに身も心も満たされる・・・
なんだか新たにチャクラがひとつ開いたみたいな、そんな(どんな?)衝撃と感動でした。
味噌に開眼してしまった我々は、それ以来あちこちでうまい味噌探しをしたんですが、やはり本多さんの味噌ほど美味しいものには出会えず終い。
そのくらい美味しい味噌で、我が家にとっては宝物だったのですが、食べずに飾っておくものではなし、食べれば無くなるし、で。
以来、時々、味見にとわけていただくたびに、大喜びをしていたんです。

そして、昨日!
最近では、もうご自身で作るのは大変なので、地元の農協で作ったものを伊那谷にある味噌蔵で管理しているらしいのですが、味はほとんど変わらずで、今回もうまい味噌でした。
これで我が家もしばらく幸せな食卓が続きそうです。
それにしても、伊那谷の手作り味噌って、どこもみんなこんな美味しいのかしら?

本多さんは、高校生の時に『殺される側の論理』を読んで大ショックを受けて以来、ずっと私の神様なんですが、その神様から味噌をいただけるなんて、私の人生もそう捨てたもんじゃないのかも。
もう少し頑張らないとな。
なんてことをつらつらと思った2月の夕暮れでした。

ところで、ゆうパックのお兄さんが何故あんな微妙な顔をしていたかというと、味噌をビニールに詰めて、ただレジ袋に入れただけのものなので、芳醇な香りが見事に外部に漏れ出していたんですね。
私ほどの年齢の人間には芳香でも、たぶんあの年頃の若者にとってはかなり臭かったんじゃないかと。
彼、品名に小さな字で「ミソ」って書いてあったの、読んだのかな?
読んでなかったとしたら・・・さぞ怖かったことでしょう。
posted by かよ at 00:56| Comment(0) | TrackBack(0) | かよ
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